未来よ こんにちは
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パリの高校で哲学を教えているナタリーは、同じ哲学教師の夫ハインツと独立している二人の子供がいる。パリ市内に一人で暮らす母の介護に追われながらも充実した日々。
ナタリーには、才能を誇れる教え子がいた。彼、ファビアンは、ナタリーの授業で哲学の面白さを知り、教師になった若者。久しぶりに会ったファビアンは、既に教師を辞め、執筆をしながらアナーキスト仲間と活動を共にしていた。
そんな折、同士ともいうべき存在の夫ハインツが、結婚25年目にして「好きな人ができた」と唐突に告白し家を出てしまう。そして母は認知症の症状が悪化し、施設に入ることに。母が溺愛していた猫のパンドラを、猫アレルギーのナタリーが飼うという可笑しな現実も待っていた。
生徒たちを家に招き、映画に行き、ナタリーは日常を楽しむべく日々を重ねる。だがある日突然、母が亡くなってしまう。夫と別れ、母は亡くなり、バカンスを前にナタリーは一人となった。長い付き合いの出版社は、売上第一主義に舵を切り、著作の契約も終了した。孤独だからこそ得られた自由を確認するかのように、彼女は猫のパンドラを連れて、ファビアンが仲間と暮らすフレンチ・アルプス近くのヴェルコール山へと向かう。だがここでも新たな別れが待っていた。
完全にお一人様となったナタリーに、はたして未来は微笑むのだろうか…。
2016年のベルリン国際映画祭でミア・ハンセン=ラブが銀熊賞(監督賞)を受賞。
- 公開日
- 2017年3月25日(土)
- 監督
- ミア・ハンセン=ラヴ
- 撮影
- ドニ・ルノワール
- 製作年
- 2016
- 製作国
- 仏=独
- 原題
- L'AVENIR/THINGS TO COME
- 上映時間
- 102
- 配給会社
- クレストインターナショナル